ADHD的ブログ運営の道具箱——このサイトで実際に使っているもの全部

※本記事にはプロモーションが含まれます。
「ブログ おすすめ ツール」で検索すると、20個も30個も道具が並んだ記事が出てきます。ああいう記事を読むと、筆者はだいたい詰みます。選択肢が増えるほど、決められなくなって、結局何も始まらないからです。
道具は多ければいいものではありません。とくに段取りや先延ばしが苦手なタイプにとって、道具選びそのものが挫折ポイントになります。比較検討している時間がいちばん楽しくて、いちばん何も生まない。
そこでこの記事では、逆のことをやります。このサイト(adhd-human.com)を実際に回している道具を、全部見せます。数えたら、たった4つでした。しかも「良い道具ランキング」ではなく、「自分のどの苦手を、どの道具が補っているか」という並べ方で紹介します。道具レビューではなく、苦手補正マップです。
使っていないもの・検討中のものも、最後に正直に書きます。ここで紹介するのに筆者が使っていないものは、その旨を明記します。
先に全体像:苦手補正マップ
このサイトの運営は、筆者の4つの苦手を4つの道具で塞ぐ構造になっています。
| 苦手(詰まりポイント) | 補っている道具 | 詳細記事 |
|---|---|---|
| 白紙から書き始められない・段取りが組めない | Claude Code | 始め方の記事 |
| 公開する場所の構築でつまずく | お名前.com共用サーバー+WordPress | (この記事内で解説) |
| 入稿がめんどくさくて下書きが溜まる | XML-RPC入稿スクリプト(自作) | 自動投稿の記事 |
| 「何を書くか」で迷い続けて手が動かない | ラッコキーワード | キーワード選定の記事 |
ポイントは、道具を先に選んだのではなく、詰まった箇所に後から道具をあてがったことです。順番に見ていきます。
1. Claude Code——「書き始められない」を消す中核
補っている苦手:白紙に向かうと固まる。工程を段取りできない。
このサイトの記事は、リサーチ・構成・下書き・HTML変換まで、大半をClaude Code(Anthropic社のAIエージェント)に任せています。筆者の仕事は、テーマを決めることと、出てきた下書きの事実確認と修正です。
ChatGPTのようなチャット型AIと決定的に違うのは、手元のファイルを直接読み書きできることです。「記事を書いて」と指示すると、チャット画面の中ではなく自分のPCにファイルとして成果物が残る。だから「ゼロから書く」が「8割できたものを直す」に変わります。着手のハードルがまったく違います。
さらに、記事執筆だけでなく運営作業そのもの——過去記事の一括修正、投稿スクリプトの作成、サイト全体の構成見直し——まで日本語の指示だけでこなします。段取りを組むのが苦手でも、「段取りごと任せる」が成立するわけです。
利用にはAnthropicの有料プラン(Pro以上)が必要です。導入手順はコピペだけで終わるClaude Codeの始め方に、ブログ公開までの全体の流れはClaude Codeで記事作成からWEB公開までやる手順にまとめています。
2. お名前.com共用サーバー+WordPress——「公開する場所」問題を終わらせる
補っている苦手:環境構築の工程が多いと、途中でやる気が消える。
このサイトは、お名前.comで取得した独自ドメインと、お名前.comの共用レンタルサーバー上のWordPressで動いています。先にドメインをお名前.comで取得していた経緯があり、同じ場所でサーバーも借りるのが工程として最短だったからです。
サーバーとWordPressの良いところは、一度立ち上げてしまえば「公開する場所どうしよう」という意思決定が二度と発生しないことです。迷う工程は、減らすより「二度と発生しない状態」にするほうが強い。月1,000円前後の固定費は、意思決定を1個消すための費用だと思っています。
正直な話:サーバーはどこでもいい
ここは正直に書きます。ブログ運営において、サーバー選びは勝敗をほぼ左右しません。筆者がお名前.comなのも「最短だったから」であって、比較検討の結果ではありません。
ただし、これから新規で選ぶ人にお名前.comと同じ道順はすすめません。後述しますが、筆者はサーバー側の仕様で入稿の仕組みに一手間かかりました。いまゼロから選ぶなら、国内シェアNo.1で情報量が多く、申し込みと同時にWordPressまで自動設置される「クイックスタート」があるエックスサーバーのような定番を選ぶほうが、詰まったとき検索で答えが見つかりやすく、工程も少なくて済みます。
エックスサーバー公式サイトを見る(WordPressクイックスタート対応)
大事なのはどの会社を選ぶかではなく、「どこにするか」で止まって今日が終わらないことです。
3. XML-RPC入稿スクリプト(自作)——「下書きが溜まる」を仕組みで消す
補っている苦手:記事は書けたのに、入稿・装飾・公開の「あと一歩」が数日放置される。
記事本文が完成しているのに公開されない。原因は「WordPressの管理画面を開いて、貼り付けて、整えて」という工程が1個挟まっているからです。この1個が、後回しの温床になります。
そこでこのサイトでは、Claude Codeに指示すると記事がそのままWordPressの下書きに入る仕組みを自作しました。中身は、記事HTMLをWordPressのXML-RPCという仕組み経由で投稿する短いスクリプトです。作ったのもClaude Code自身で、筆者はコードを書いていません。
# 使い方のイメージ(1行で下書き入稿が終わる)
bash post-article.sh 記事本文.html "記事タイトル" 記事スラッグ
ここにも正直な注記があります。世間の解説記事ではWordPressの自動投稿は「REST API」を使うのが定番ですが、筆者のサーバー(お名前.com共用サーバー)ではREST APIの認証が通らず、失敗しました。回避策として古くからあるXML-RPCという別ルートを使ったら通った、というのが実態です。この顛末と構築手順はClaude CodeでWordPress自動投稿する記事に全部書きました。
なお、全自動公開にはしていません。下書きまで自動、公開ボタンは人間。AIの出力には事実誤認が混ざることがあるので、最終チェックだけは工程として残しています。
4. ラッコキーワード——「何を書くか」で迷う時間を打ち切る
補っている苦手:テーマ候補を頭の中で比較し続けて、書き始める前に時間が溶ける。
「今日は何を書こう」と頭の中だけで考えると、正解のない比較が延々と続きます。頭の中には検索データがないので、いくら考えても決まらないのは当然です。
このサイトでは、記事テーマの選定にラッコキーワードを使っています。キーワードを入れると、実際に検索されている関連語(サジェスト)が一覧で出てくるツールです。使い方はシンプルで、サジェスト一覧をCSVでダウンロードして、Claude Codeに渡して「このサイトの方針に合うものを分類して優先順位を付けて」と指示する。筆者の仕事は、出てきた候補リストから選ぶだけになります。
「考えて決める」を「データから選ぶ」に置き換える、という発想です。具体的な手順はラッコキーワード×Claude Codeでキーワード選定を半自動化する記事にまとめています。
使っていないもの・検討中のもの(正直コーナー)
道具紹介記事は「持っているものを全部良く言う」圧力がかかりがちなので、逆のリストも置いておきます。
SWELL(WordPressテーマ)——検討中。まだ買っていません
記事の装飾を型として固定できる人気の有料テーマで、「装飾に凝りだして本文が終わらない」タイプへの対策として筆者も導入を検討しています。ただし執筆時点でまだ購入していないので、このサイトの「使っている道具」には入れていません。検討している理由と考え方はSWELLでデザインを固定化する記事に書きました。導入したら、この記事も更新します。
エックスサーバー——このサイトでは使っていません
本文でも触れたとおり、紹介はしていますが筆者のサイトはお名前.comで動いています。「これから新規で選ぶなら定番のほうが工程が少ない」という理由での紹介であって、「筆者が使って最高でした」ではありません。ここを曖昧にしたくないので明記しておきます。
買ったのに使わなかったもの
このサイトの運営に関しては、いまのところありません。道具を先に買わず、詰まってから探す順番にしているためです。増えたら、ここに正直に追記します。
📌 【公開前に対応】TODO: 体験談: ブログ運営以外も含め「買ったが使わなかった道具」の実例があれば至恩確認のうえ追記
まとめ:道具は「苦手の数」だけあればいい
- このサイトを回している道具はClaude Code/お名前.comサーバー+WordPress/自作のXML-RPC入稿スクリプト/ラッコキーワードの4つ
- 選ぶ基準は「良い道具か」ではなく「自分のどの詰まりを塞ぐか」。詰まってから探す順番なら、買って満足して終わる事故が起きにくい
- 迷いやすい工程(公開場所・テーマ選定・入稿)は、道具で「迷いが二度と発生しない状態」にしてしまうのが強い
まだ何も持っていない人が最初に塞ぐべき詰まりは「公開する場所がない」です。ここだけは道具がないと始まらないので、先に確保してしまいましょう。
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