「毎日通う」がしんどいなら——在宅で働く練習ができる就労移行支援manabyを調べてわかったこと

※本記事にはプロモーションが含まれます。
本記事は制度・サービスの紹介であり、利用を勧誘するものではありません。正確な制度内容はお住まいの自治体・各事業所にご確認ください。
「働く準備をしたい気持ちはある。でも、毎日決まった時間に決まった場所へ通うことを考えると、それだけで動けなくなる」。
就労移行支援という制度を調べたことがある人なら、一度はこの壁に当たったのではないでしょうか。支援の内容そのものより先に、「通所」という前提条件のほうがハードルになる。筆者も段取りや先延ばしが人並み以上に苦手なタイプなので、この感覚はよくわかります。朝起きて、身支度をして、電車に乗って、決まった時間に着席する——このルーティン自体が、いちばん体力を使う工程だったりします。
これは甘えの問題ではなく、工程設計の問題です。「支援を受ける」というゴールの手前に「毎日通う」という重い工程が挟まっているなら、その工程が軽い仕組みを探せばいい。実は就労移行支援には、在宅での訓練に対応した事業所があります。この記事では、その代表格であるmanaby(マナビー)について、公式サイトや厚生労働省の情報を調べてわかったことを整理します。
先にお断りしておくと、筆者は就労移行支援の利用経験者ではありません。この記事は「調べてわかったこと」のまとめであり、実際の利用可否や詳細は必ず公式サイト・お住まいの自治体・各事業所で確認してください。
そもそも就労移行支援とは(前提の整理)
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく国の障害福祉サービスのひとつです。厚生労働省の説明によると、一般企業への就労を希望する65歳未満の方を対象に、就労に必要な知識・能力の向上のための訓練や、職場探し・職場定着のサポートを提供する制度です(出典は記事末尾のmetaに記載)。
- 働くための訓練(スキル学習・職場体験など)を受けられる
- 就職活動や、就職後の定着までサポートがある
- 利用には自治体への申請(受給者証の取得)が必要
- 利用できる期間には制度上の上限がある
制度の全体像や、一般雇用・オープン就労との比較は別記事でまとめる予定です(仕事が続かないのは「職場選び」の問題かもしれない——働き方の選択肢マップ)。この記事では「通うのがしんどい」という一点に絞って話を進めます。
「毎日通えるか」で就労移行支援を諦めるのはもったいない
就労移行支援は基本的に事業所へ通所して訓練を受ける仕組みです。ただ、通所がしんどい理由が「移動と時間固定」にあるなら、選択肢はゼロではありません。
manabyの公式サイトには、在宅と通所を組み合わせながら、自分のペースに合わせて学習を進められることが明記されています。実際、公式サイトに掲載されている利用者の例では、週3回の在宅訓練から始めて生活リズムを整えた、というケースが紹介されています。
「毎日フル通所」が唯一の形ではない、という事実を知っているだけで、検討のスタートラインはだいぶ変わります。
ただし重要: 在宅利用は「自治体の判断」が絡みます
ここがこの記事でいちばん大事なポイントです。manabyの公式サイトには、「自治体に申請し認められた場合のみ、在宅訓練が可能」と明記されています。つまり、事業所側が在宅訓練に対応していても、お住まいの自治体が認めるかどうかは別の話です。
在宅で利用できるかどうか、どの程度の頻度で認められるかは、お住まいの自治体と事業所への確認が必須です。「在宅でいけそうだ」と思い込んで話を進める前に、見学や相談の段階で「在宅訓練を希望しているが、この自治体で認められた例はあるか」を最初に聞くことをおすすめします。確認の一手間はかかりますが、ここを飛ばすと後で計画が崩れます。
manaby(マナビー)を調べてわかったこと
manabyは「うまく生きるのではなく らしく生きる ための学びを」を掲げる就労移行支援サービスです。公式サイトで確認できた特徴を整理します。
1. 在宅と通所を組み合わせられる
前述のとおり、在宅と通所を組み合わせて自分のペースで学習を進められる設計です(在宅訓練は自治体に申請し認められた場合のみ)。「まずは週数回の在宅から始めて、慣れてきたら通所を増やす」のような段階設計ができる可能性があるのは、通所ハードルが高い人にとって大きい要素です。
2. 1,500本以上の独自eラーニングで学ぶ
manabyの訓練の中心は、独自開発のeラーニングです。公式サイトによると、1,500本以上の動画から就職に必要なスキルを自分のペースで学べます。内容は次のような分野です。
| 分野 | 内容(公式サイト記載の例) |
|---|---|
| 事務系スキル | Word/Excelなどの使い方、資格取得対策、文章作成 |
| デザイン・Web制作 | ロゴ制作、画像加工、ホームページ作成ツール |
| プログラミング | 各種言語。勉強法の説明から始まる初心者向け構成 |
| その他 | ビジネスマナー、セルフコーチング |
動画はチャプターごとに短く区切られていて、繰り返し視聴や字幕表示にも対応しているとのこと。「長い講義に集中し続けるのが苦手」「その日の調子で進められる量が変わる」というタイプにとって、短いチャプター×自分のペースという構成は相性がいい設計だと感じます(ここは筆者の感想です)。
3. 拠点は全国30ヶ所以上
公式サイトの事業所一覧によると、東北(岩手・宮城・山形・福島)から関東(茨城・埼玉・千葉・東京・神奈川)、関西(大阪・兵庫)、九州(鹿児島)まで、全国に30拠点以上を展開しています(※最新の拠点は公式サイトで要確認)。在宅訓練を希望する場合でも、契約先となる事業所は必要なので、まずは公式サイトで通える範囲に事業所があるかを確認するところからです。
4. 費用は世帯収入に応じた自己負担上限あり。多くの人が0円
就労移行支援の利用料金は、前年の世帯収入に応じて自治体が決定する仕組みです。月ごとの自己負担上限額が設定されており、manabyの公式サイトによると、利用者の約8割が自己負担0円で利用しているとのことです(※金額区分・条件は変わる可能性があるため要最新確認)。交通費は基本的に自己負担です。自分がどの区分になるかは、自治体・事業所への確認が確実です。
利用の流れ——最初の一歩は「見学の申し込み」だけ
manabyの公式サイトに掲載されている流れは、おおむね次のとおりです。
- 相談・見学の申し込み(電話またはWebサイトから)
- 相談・見学(事業所の雰囲気を見て、支援員に個別相談)
- 体験利用(実際のプログラムに参加して確認)
- 受給者証の申請(自治体の窓口で障害福祉サービス受給者証を申請)
- 利用計画の作成・契約(相談支援事業所が計画を作成し、契約して利用開始)
工程を並べると長く見えますが、自分で決めて動く必要があるのは最初の「見学申し込み」だけで、以降は事業所や相談支援のスタッフと一緒に進む段取りです。段取りを一人で組むのが苦手な人ほど、「伴走者がつくまでの最短距離」として最初の申し込みを片付けてしまうのが合理的です。電話が苦手なら、Webフォームからの申し込みで大丈夫です。
申請に必要な書類や条件は人によって異なるため、見学時に事業所へ、または自治体の障害福祉の窓口に確認してください。見学までの具体的な段取り(持ち物・聞くことリストなど)は別記事で詳しく書く予定です(就労移行支援とは何か。見学に行くまでの段取りを全部書く)。
どんな人の選択肢になり得るか
調べた内容を踏まえると、manabyのような在宅対応の就労移行支援は、次のような人の選択肢になり得ます。
- 働く準備はしたいが、毎日決まった時間に通うこと自体が最大のハードルになっている
- PCスキル(事務・デザイン・プログラミング)を身につけて、在宅を含む働き方を視野に入れたい
- 長時間の集中が続かず、短い単位で自分のペースで学びたい
- 生活リズムが崩れていて、いきなりフル通所は現実的でない
一方で、在宅訓練が自治体に認められるかは個別の判断ですし、「人と同じ空間にいるほうが調子が出る」タイプなら通所中心の事業所のほうが合うかもしれません。「就職できる」「合っている」と誰かが断定できるものではないので、見学と体験で自分の感覚を確かめるのがいちばん確実です。
まとめ: 「通えない」で止まっていた検討を、一歩だけ進める
- 就労移行支援は「毎日フル通所」だけが形ではなく、在宅訓練に対応した事業所がある
- manabyは在宅と通所の組み合わせ×1,500本以上のeラーニングで、事務・デザイン・プログラミングを自分のペースで学べる設計(全国30拠点以上)
- ただし在宅利用は自治体に申請して認められた場合のみ。可否は必ずお住まいの自治体・事業所に確認する
- 費用は世帯収入に応じた負担上限があり、多くの人が自己負担なしで利用している(要個別確認)
- 最初の一歩は見学の申し込みだけ。以降は伴走者と一緒に進む段取り
「毎日通う自信がないから、自分には無理だ」で検討ごと止めてしまうのは、選択肢の存在を知らないまま閉じるのと同じです。まずは公式サイトで在宅訓練の仕組みと近くの事業所を眺めてみて、気になったら見学の予約だけ入れてしまう。判断はそのあとで十分です。
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